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豊橋市新栄町S様宅の塗替え工事放浪記

2013.02.20

豊橋市新栄町S様宅の塗替え工事放浪記

2013.1.24
今回は新栄町の住宅街に建つ洋風2階建てのお宅で、この日は塗装工事が始まる前日に当たりますが、様子伺いでお邪魔してみました。
ファイル 8-1.jpg
お仕事ありがとうございます。

このお宅は淡いクリーム色の外壁にオレンジ色の切り妻(きりつま)屋根*1が特徴的で、周辺に同様の住宅がないため、その存在感が群を抜いて際立っていました。しかし、遠くから眺めている分には問題無さそうに見えましたが、近くまで寄って見てみると、経年劣化により外壁色の色アセや外壁材と外壁材を繋ぐ目地にひび割れが見られたりしていました。やはりこのような状態になってくると、塗替えを考え始めるんですね。

※1 切り妻(きりつま)
屋根の最頂部の棟から地上に向い、二つの傾斜面が本を伏せたような山形の形状をした屋根のことで、雪国地方では積雪対策のためにもっと屋根の最頂部を高くして、傾斜をつけた格好のいわゆるトンガリ屋根もこの形式になります。


2013.1.30
天気は快晴。気温もそんなに低くなく、絶好の冬の外出日和の今日この時。ちょっと足を伸ばしてレジャーでも・・・と、邪な思いを振払い^^; やって来ましたS様宅。
到着した時には岸上さんと夏目さんの両ベテラン職人さんが、分担して【下塗り】作業をしてました。
ファイル 8-2.jpg

このお宅の外壁は縦に凹凸のある形状なので、塗装作業が他とは違うそうです。どのように違うかというと、大概の外壁はほとんどの塗装面をローラーで【下塗り/中塗り/上塗り】するとのことですが、このような場合の外壁は、塗る範囲を凹凸面5~6列をひと単位にしながら、初めに凹部分をハケで塗った後に凸部分をローラーで、というように上から下までブロック単位で塗っていくことを繰り返すのだそうです。何やら気の遠くなる様な作業ですね...

僕はこれを知って素人ながらの発想で考えました。初めにローラーで凸部全面を塗っていきその後で凹部をハケで・・・と。しかし、このような塗り方で塗ると、ハケで塗った凹部とローラーで塗った凸部のキワ(互いが塗り重なる部分)に塗膜厚の差*2による段差ができるので、通常それを塗料が乾かない内に馴染ませて平にする必要があるのですが、僕の考えた方法だと塗料が完全に乾いた後でキワ部分が重ね塗りされるため、段差が残り結果美しく仕上がらないとのことでした。

これは塗装における”いろはの[い]”にあたることなのかも知れませんが、みなさんもこのような機会がありましたら、ちょっと職人さんの手順を見てみると良いかもしれませんね。

※2 塗膜厚の差
ハケで塗るのとローラーで塗るのとでは、塗装面に対して塗料が付着する量(厚み)に違いが生まれる。そしてこの違いとお互いのキワで生まれる塗り溜まりによっても段差ができてしまうとのことです。

それとこの日は弊社独自のサービスであり施主様方に大好評の、『 外壁色の”試し塗り” 』によって施主様に色を選んでいただくための日でもありました。
ファイル 8-3.jpg
”試し塗り”についての詳しい紹介は当HP内の《 お役立ち情報 No.2 小さな色見本だけで決めて塗ったら!? 》をご参照していただければと思いますが、ここで簡単にご説明しますと、通例(他の塗装会社様)であれば塗料メーカー配布の色見本を施主様に預けてそれで色を決めていただくところ、弊社では事前に色見本(塗料メーカー配布)から選んでいただいた候補色を外壁に直接塗り比べることで、施主様に色選びをしていただいております。
上の写真では同系統の色ながら5つの色で塗り分けられているのが分かるかと思いますが、最終的にはこの中からお選びいただきました(右から2番目の色)。こうして外壁やベランダなどを使って実際に色を塗り比べることで、外壁を塗り終えた後の状態がイメージしやすくなり、色に関する塗替えの失敗が激減されます。
実際弊社では、この”試し塗り”を始めてから一度も色に関する苦情やご不満が出ていない、とのことでした。これは塗替え塗装工事における”Win-Win”の関係といえますね。


2013.2.12
そうして時が流れ、塗替え工事が完了した日の翌日、僕は真新しく綺麗可愛く塗替えられたS様宅を訪れました。塗替え工事前に立寄った際に目にとまった外壁の色褪せや目地のひび割れはどこへやら・・・という感じで、新築時と見まがうほどの出来映えに、手前味噌ながら「凄いもんだなぁ」ととの思いを抱きました。
ファイル 8-4.jpg
今回のこのお宅は、外壁・軒天・破風・鼻隠し・雨樋などを弊社お薦めのフッ素樹脂塗料で塗装してあります。そのため耐久年数は10年強。さらにその特性を最大限に活かすための弊社独自の知識と技により、さらにその耐久年数は上積みされることでしょう。
ファイル 8-5.jpg
時が流れ年月が過ぎたのち、再訪できるその機会が得られるならば、「再びブログでご紹介してみたいな」と想いつつ、僕は塗料の香が微風に舞われ微香を漂わせるこの地を後にしました。



《 S様、この度はお仕事を賜り誠にありがとうございました 》

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