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豊橋市植田町M社様工場兼自宅の塗替え工事放浪記

2013.09.24

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今回の放浪先は植田町内ある工場兼自宅が塗替え現場になります。塗替え範囲は屋根とスレート状の外壁で、塗料は共にフッ素樹脂塗料を使って行なわれます。
なお、本塗替え工事に先立ちまして、ご近所様へのご挨拶や期間中の駐車場の確保、そしてカラーシュミレーションもさせていただきました。

そんな今回の塗替え工事ですが、切っ掛けはコンビニで車の看板を見て職人にお声を掛けていただき、そして<見積り依頼→ご契約>へと繋がりました。

お仕事ありがとうございます。


2013.8.27
この日はベテラン職人の岸上さん、去年入社の松永さんと今年入社の誠さんの三人体制で、トタン外壁のケレン(サビや汚れ落し、塗面を整える)作業と建物の南側に当たる面の下塗りを分担して行なっていました。
ケレン作業はトタン壁から飛び出る数百本に及ぶビス一つひとつにまで及ぶもので、僕は「そこまでするんだぁ~!@@;」とその労力と丹念さに敬服しつつ、記事書きのための取材を進めました。
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建物の南面は立地の問題により通常の足場の幅がとれず、25センチ程度の板上での作業になっていていました。これだと塗ってる時もそうですが、移動するのにも大変ですね。
・・・と、その様子を横目に中塗りまで終えている天井に昇ってみました。すると、広い屋根の真ん中にあるものを発見!
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それは専務考案のオリジナル屋根塗装時専用キャスター付の椅子@ハンドメードでした。
これは広い屋根などを塗装する際に使用するもので、通常なら中腰姿勢のまま塗装作業を行なうのですが、そうすると腰を痛めたり何らかの不調を招きます。作業効率面も結果的に落ちてくるでしょうし。そこで腰痛持ちの専務が考え出したのが、屋根の凹凸のピッチ幅に合わせたキャスター付の椅子でした。このお陰で格段と作業が捗り、職人さん達の健康面も向上したそうです。

さて、そんなこんなで取材を始めていくうちに気がついたのが、養生の有無。どうやら下塗り(吸込み止め剤プライマー)する塗面側だけに養生を施しているようです。やはりこのような配慮は必要ですね。当然のことなのかも知れませんが。


2013.8.30
この日は宝佳塗装オリジナルサービスでもある”試し塗り”を塗り終えた日にあたっていて、丁度専務立ち合いの元で施主様に比較検討していただいている最中でした。結局この時点での結論は持越しということになりましたが、事前にパソコンによるカラーシュミレーションもお見せした上で、こうして実際に数色の組合せを肉眼で比較検討できるこのサービスは、「塗り終った後になってしまったが何かイメージと違うなぁ・・・」と、後悔しないための施主様目線にたったサービスといえます。
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実際にこのケースでも色が正式に決まるまでに二転三転した様で、最終的には屋根と外壁共にグレー系のシックな色合いになりました。当初の希望は現状系か淡い明るい系をお望みでしたが、試し塗りを実際にご覧になってみて、施主様やご家族様のなかで「何か違う....?」というものが芽生えたのでしょうか、2回目の試し塗の際には濃いめのモダン系の色が試されていました。その上で屋根は明るいグレー、外壁は濃いめのグレー、そして雨樋や笠木などに濃いめの茶色というシックでモダンな外装となりました。

心変わり、心移りは人の心情として当然起きるでしょう。そんな意味でも”本塗り前の試し塗り”は欠かせないサービスと言えませんか?^^
あっそれと余談ですが... 最終的にこれらの配色に落ちついたのは、下塗りとして使用している吸込み止め剤プライマーの色がグレー色であったため、それを一通り外壁に塗られた様子を施主様達がご覧になっているうちに、「何か惹かれるものがあった」のでは・・・と、僕は推察しています。
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突然ですが、この続きは次のページで・・・

豊橋市植田町M社様工場兼自宅の塗替え工事放浪記 第二幕

2013.09.24

そんなこんなでレポートに戻ります。
この一回目の試し塗りの後の事になりますが、専務が現状視察してましたら慌ただしい雰囲気に。
何やら、『カチオンフィラーというスレート地のヒビなどの修復に用いる、セメント系下地調整剤の配合の仕方に問題があるのでは』との疑念を専務が抱き、その事を職人さんに問いただしたところ、やはり勘違いしたままの配合で塗られていたようです。そこで、改めて配合の案配と塗る箇所の指示をだし、事なきを得たという出来事がありました。
今回のケースは水による希釈が多過ぎだったのですが、このままで塗り終えてしまった場合は調整剤本来の効能が発揮されないばかりか、その後の本塗りで塗られた塗料の耐久性にも影響してくると言えるので、コトは大事です。それを今回未然に防げたのは、専務の今まで培ってきた経験による洞察力のお陰だといえるでしょうが、配分量の勘違いはいただけませんので、担当した職人さんには今後そのような事がないようにしてもらいたいところです。

ちなみに、毎朝晩の報告連絡相談の”報連相(ほうれんそう)”は勿論の事、専務による現場チェックなどはどの現場でも頻繁に行ない、極力ミスを起こさない、たとえ起きてしまっても拡大させない体制で塗装工事をさせていただいております。
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2013.9.3
この日は二回目の試し塗りが行なわれ決定色を待っている段階とのことで、試し塗りがされている東面以外で下塗りを終えたところにある、壁を抜けるパイプとのキワ部分や窓枠などへのシーリング作業などを行なっていました。また、台風16・17号に備えるために飛散防止ネットは外されていました。
そんな中、試し塗りされている東面で下塗りができる範囲を、去年入社の松永さんが塗り始めたのでしばらく見ていたのですが、スレート2枚分の幅をひとつの単位にして上から下へと塗っていて、以前専務から説明を受けた時の事を思い出しました。これは仕上げを綺麗にするための宝佳塗装での鉄則のうちのひとつです。作業性からいえば上一面から中へ下へと移動塗りした方が効率的ではありますが、この前述の塗り方を怠ると仕上げ含め数年後にも差がでてくるそうです。
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2013.9.9
そうして迎えたこの日は仕上げに向けた大一番といったところ。屋根は全て上塗りを終え、外壁が中塗りと上塗りが混在する作業段階の中、3人体制で各々が分担して作業を進めていました。そんな中、僕の撮影ポイントから遠く樹木の陰で見づらくなってはいましたが、よくよく見てみると職人の岸上さんが雨樋の裏ッ側にハケを廻し、丹念にひと筆ひと筆塗っている姿が見えました。
そこは地面から見ても高さがあって見えないだろうし、離れたら尚更見えない箇所。これは当然のことではありますが、妥協も手抜きも一切無しの仕事ぶりに、僕は「う~ん」と心の中で頷かせていただきました。
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さぁ これらを終えるともう、完成までのカウントダウンもひと桁台といったところ。
あと大モノで残すところは雨樋だけといったところですが、その雨樋もこの一両日中には塗り終えるでしょうから、この時、大平洋沖で発生した台風18号が日本上陸する前には、何とか工事完了となりそうです。


そうして、その台風は豊橋市に上陸することとなった訳ですが、その一日前にあたる平成25年9月15日に無事に工事完了することができました。
完了後すぐに台風上陸というのは何か波瀾めいたものも感じますが、実は嵐を抜けたその先には順風で満帆な未来が迎えてくれる、そんな様相が僕の脳裏には浮かびます。
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《 M社様、この度はお仕事を賜り誠にありがとうございました 》


追伸
雨樋や笠木や角に施した濃い茶系の配色、 ・・・お洒落に決まりましたネぇ^^g